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2019年11月28日 魔神ハイドラの設定(長いです)

蒼釼のドラグーンのラスボスはハイドラという魔神なんですけど、バックボーンがなくて書いててあんまり感情移入できないので、ハイドラの神話というか物語的なものを考えようかと思っていました。

味方サイドと敵サイドの考えは、意思の持ち方の違いというか、わりと紙一重なところで、その世界を守るために戦ってるのか、破壊するために戦っているのかに分かれるようにしたくて、敵サイドも味方サイドも途中までは体験していることが同じということにしようと思いました。

ハイドラは、民衆に裏切られた元英雄にしようと思ってて、民衆のために命をかけて戦ったり優しい心も持っていたけど、戦に敗戦したときに、勝戦国に裁かれ、英雄の犯した大量殺人の罪を敗戦国の民衆は共に負いたくなかったので、英雄とその仲間を戦犯として敵国に差し出し、ハイドラは敵国に裁かれて仲間も処刑されて全てを失い、人体実験に使われた結果死ねなくなって、世界の情景を綺麗だと思い救いにしていた心まで壊されて視界は灰色になり、世界を憎んで魔神になってしまった元人間の英雄だったらいいかなと思っていました。人間世界には、もう誰も味方がいなかったという。なので人間の世界も、人間の心の救いになる美しい自然の情景も、自分がされたようにすべて奪って、自分の味わった絶望を思い知らせてやると考える魔神になりました。

それで主人公(ジーク)も、信じていたものに裏切られてすべてを失い、途中までは同じ経験をしているということにしたい。ジークも信じてた仲間の黒騎士(皇帝テオの先祖)に裏切られて、その身に太陽を落とされて、ドラゴンだったため死にきれず、軍に身体を接収されて人間の悪意の中で拷問され続けて一回死んでるんだけど、ジークは拷問室から見える真っ暗な空に浮かぶ月に希望を見出して、周りが暗闇で悪意しかなくても、自分の意志と行動の中で生きてみせると決めて、復讐心を持たず、自分を裏切った人間たちを自発的に憎みませんでした。

ハイドラとジークは世界に対する考えが対立するので戦うことになるんだけど、唯一同じ痛みを知っていて共感を覚える相手でもあるので、戦いがどちらにとっても救いになればいいと思っていました。ジークは人に説教する感じでもないので肯定も否定もしないんだけど、同じ痛みを知っているはずのジークにまで否定されたらハイドラがかわいそうだなと思い(魔神になってからのハイドラはやばいのでそう思っちゃいけないんだと思いますが)、お互い過去に英雄だったときがあったなら決着は剣で決める、剣の中に今まで行動した全てがあると、剣をとれとだけいって剣で戦います。(ハイドラは魔神になってから無関係の人たちを巻き込んでるのでやっぱり倒されるのですけど)

ハイドラは死ねない身体だったのですが、勝負の結果ジークが勝ち、ジークの竜玉の力で、ハイドラの過去の仲間(処刑された人たち)の幻の中でハイドラが看取られて倒されたらいいかなと思っていました。ハイドラ的には、今までのすべてを込めた渾身の一撃を打ち返してくる本当に強い者との一騎打ちの中で、憎しみが剥がれ落ちてゆくように最後は戦って死ねたので悔いなく消える感じになると思います。

長くなってしまいましたが、細かい所は調整するかもしれないです。ハイドラは普段魔神っぽい姿なんだけど、人間のときの姿がダークヒーローっぽい英雄のなれのはてみたいな姿だったらいいかなと思っていました。

追記:読み返したらハイドラに肩入れし過ぎな気がしてきた…魔神になってからのハイドラは無関係の人に許されない行動をしてるので、物語的にハイドラが救われてはいけない気がするんですけど、憎まれて倒される役割の悪役ってどうも描きにくくて、ちょっとわかる部分もある感じにしたいと思っちゃうんですが、悪役に感情移入しすぎると、見てる人にとってすっきりしない展開になるかもしれないので悩ましい…。

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posted by 獏 | 📁 創作のこと